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無人航空機の第二種 型式認証等の取得のためのガイドライン解説書更新のご案内
各位
ReAMo東京大学コンソーシアム
無人航空機の第二種 型式認証等の取得のためのガイドライン解説書
更新のご案内
ReAMo 東京大学コンソーシアム※1(代表 東京大学 未来ビジョン研究センター 特任教授 鈴木真二)は、無人航空機産業の発展を目的に、「無人航空機の認証に対応した証明手法の事例検討WG(ワーキンググループ)」を設置し、約100名の産官学の専門家が参加する形で、証明手法に関する標準化活動を実施しています。
このたび、2023年度に作成した「無人航空機の第二種型式認証等の取得のためのガイドライン解説書(以下、解説書)」(2024年4月公開)の更新版を公開しました。本解説書の更新は、2024年3月の国土交通省航空局の安全基準(サーキュラー)変更に伴い改訂したものです。
1.趣旨:
ReAMo東京大学コンソーシアムは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)「次世代空モビリティの社会実装に向けた実現プロジェクト(通称:ReAMo プロジェクト)」において、「ドローンの性能評価手法の開発/次世代空モビリティの安全認証および社会実装に求められる性能評価手法に関する研究開発(コンソーシアム代表:東京大学 未来ビジョン研究センター 特任教授 鈴木真二)」に係る委託事業(以下、本事業)を実施しています。
本事業では、無人航空機の許可・承認や運用に必要な安全性に関する証明/認証手法を研究開発し、航空業界の標準化のコミュニティと協調し、国内外で標準化活動等を実施致します。実施事項の一項目として、第一種/第二種の機体認証/型式認証の適合性証明手法として活用可能な証明手法の検討を実施しています。
このたび、2024年3月の国土交通省航空局の安全基準(サーキュラー)変更に伴い、2023年度に作成した「解説書」(2024年4月公開)では参照している文書との差分が生じるため、その差を明示するためにAppendixを設け、更新しました。
2.解説書更新版(Ver1.1)の対象項目:
今回の解説書の更新対象は、国土交通省航空局より発行された以下の安全基準(サーキュラー)等を踏まえたものになります。
・サーキュラー No.8-001無人航空機の型式認証等における安全基準及び均一性基準に対する検査要領、令和6 年3 月27 日 一部改正(国空機第 724 号)
・サーキュラー No.8-002無人航空機の型式認証等の手続き、令和6 年3 月27 日 一部改正(国空機第725 号)
・無人航空機の型式認証等の取得のためのガイドライン、国土交通省航空局作成(令和6 年3 月29 日版)
具体的には、2022年12月に発行された安全基準(サーキュラー)との差異を解説書のAppendixに追記しました。解説書本文については更新を行っておらず、発行時点の文書に基づき、その内容の解説を行うものであることにご留意下さい。
3.無人航空機の型式認証等の取得のためのガイドラインの各解説書(Rev. 01-1):
今回更新した解説書は、以下に示す9つの文書構成となります。いくつかの文書は、記載例などを示した関連文書を付属しています。
無人航空機の型式認証等の取得のためのガイドライン 解説書(本冊) | 安全基準の各セクションにおける「安全」等の用語の解釈 | |
別紙1:サーキュラーNo.8-001 “無人航空機の型式認証等における安全基準及び均一性基準に対する検査要領” (2022年(令和4年)12月2日一部改正版) | ||
別紙2:サーキュラーNo.8-002 “無人航空機の型式認証等の手続” (2022年(令和4年)12月2日発行版) | ||
別紙3:無人航空機の型式認証等の取得のためのガイドライン (2022年(令和4年)12月2日発行版) | ||
無人航空機の型式認証等の取得のためのガイドライン 型式認証プロセス適合性証明計画 解説書 | CP(適合性証明計画) | |
CP_Appendix 1 適合性証明計画サンプル | ||
CP_Appendix1 関連文書_安全基準への適合性検査表 | ||
CP_Appendix1 関連文書_均一性基準への適合性検査表 | ||
無人航空機の型式認証等の取得のためのガイドライン 安全基準セクション001 設計概念書 CONOPS 解説書 | 001設計概念度(CONOPS) | |
無人航空機の型式認証等の取得のためのガイドライン 安全基準セクション105 無人航空機の安全な運用に必要な関連システム 解説書 | 105 無人航空機の安全な運用に必要な関連システム | |
無人航空機の型式認証等の取得のためのガイドライン安全基準セクション 110 ソフトウェア 解説書 | 110 ソフトウェア | |
無人航空機の型式認証等の取得のためのガイドライン 安全基準セクション 115 サイバーセキュリティ 解説書 | 115 サイバーセキュリティ | |
無人航空機の型式認証等の取得のためのガイドライン 安全基準セクション 135 重要な部品 フライトエッセンシャルパーツ 解説書 | 135 重要な部品 | |
135_Appendix 1 簡易 FMEA の記載例 | ||
無人航空機の型式認証等の取得のためのガイドライン 安全基準セクション300 耐久性及び信頼性 解説書 | 300 耐久性及び信頼性 | |
無人航空機の型式認証等の取得のためのガイドライン安全基準セクション 305 起こり得る故障 解説書 | 305 起こり得る故障 |
※1 「ReAMo 東京大学コンソーシアム」正式名称は「次世代空モビリティの安全認証および社会実装に求められる性能評価手法に関する研究開発」コンソーシアムの通称です。以下の実施者で構成されています。
委託先:国立大学法人東京大学、国立大学法人長岡技術科学大学、国立大学法人筑波大学、Intent Exchange 株式会社
再委託先:一般財団法人日本海事協会、公立大学法人会津大学、株式会社電通総研、
国立大学法人一橋大学、学校法人慶應義塾、国立研究開発法人産業技術総合研究所、
国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 電子航法研究所、
大学共同利用機関法人情報・システム研究機構 国立情報学研究所
事業紹介ホームページ:
https://reamo.nedo.go.jp/introduction/introduction_1_1_1_2
4.解説書の活用状況に関するアンケートについて
本解説書をより多くの方に活用していただくために、現在の活用状況や課題についてのアンケートを実施しております。下記のアンケートフォームからご協力をお願い申し上げます。
皆様からいただいた貴重なご意見は、今後の解説書の内容や、事例検討WGの活動に反映させていただきますので、ぜひご協力ください。
■アンケートURL
https://forms.office.com/r/Vd4xwWfBrp
※回答期限:2025年3月31日まで
本件に関する問い合わせ先:
無人航空機の認証に対応した証明手法の事例検討WG 事務局(三菱総合研究所)
drone-seinou (at) ml.mri.co.jp
東京大学大学院 工学系研究科 航空宇宙工学専攻 土屋研究室
高橋、五十嵐
nedo-reamo-tokyouniv-secretariat-group (at) g.ecc.u-tokyo.ac.jp