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「無人航空機の第一種型式認証:安全基準の解説と提案」発行のご案内

2025/07/07

各位

ReAMo東京大学コンソーシアム

無人航空機の第一種型式認証:安全基準の解説と提案
発行のご案内

 ReAMo 東京大学コンソーシアム※1(代表 東京大学 未来ビジョン研究センター 特任教授 鈴木真二)は、無人航空機産業の発展を目的に、「無人航空機の認証に対応した証明手法の事例検討WG(ワーキンググループ)」(以下、事例検討WG)を設置し、約100名の産官学の専門家が参加する形で、証明手法に関する標準化活動を実施しています。
 このたび、事例検討WGおよび、事例検討WG内に設置された「適合性証明手法の検討TF(タスクフォース)」(以下、適合性検討TF)において、第一種型式認証/機体認証(以下「第一種認証」)に適用される安全基準に関して、各基準における要求に関する解説と提案を行いました。その検討結果を、「無人航空機第一種型式認証:安全基準の解説と提案(以下、本文書)」に取りまとめ、公開をいたしました。

1.趣旨

 ReAMo東京大学コンソーシアムは、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)「次世代空モビリティの社会実装に向けた実現プロジェクト(通称:ReAMoプロジェクト)」において、「ドローンの性能評価手法の開発/次世代空モビリティの安全認証および社会実装に求められる性能評価手法に関する研究開発(コンソーシアム代表:東京大学 未来ビジョン研究センター 特任教授 鈴木真二)」に係る委託事業(以下、本事業)を実施しています。
 本事業では、無人航空機の許可・承認や運用に必要な安全性に関する証明/認証手法を研究開発し、航空業界の標準化のコミュニティと協調し、国内外で標準化活動等を実施致します。実施事項の一項目として、第一種/第二種の型式認証/機体認証の適合性証明手法として活用可能な証明手法を検討しています。
 第一種認証の安全基準において求められている具体的な要求レベルおよび認証活動の明確化を目的として、事例検討WG内に設置された適合性検討TFにおいて、セクションごとに要求の意図に対する整理と検討を行いました。その検討結果をもとに、事例検討WGにて議論を行い、本文書を発行・公開いたしました。
 
 文書名:無人航空機第一種型式認証:安全基準の解説と提案

2.対象項目

 以下の安全基準を検討の対象としております。

 ・サーキュラー No.8-001“無人航空機の型式認証等における安全基準及び均一性基準に対する検査要領”、令和6 年3 月27 日 一部改正(国空機第 724 号)(※1)
 ・無人航空機の型式認証等の取得のためのガイドライン、国土交通省航空局作成(令和6 年3 月29 日版)
 ※1 当該サーキュラーは令和7年3月24日に一部改正し、発行されているが、本改正版サーキュラーに対応した航空局ガイドラインが未発行であるため、令和6年3月27日一部改正版にて検討を行いました。

 また、適合性検討TFにおいて、サーキュラーNo.8-001及び航空局ガイドラインを確認し、サーキュラーNo.8-001で定められている第一種型式認証に対して適用される安全基準に関して、航空局ガイドラインに記載されている内容で十分に要求内容を理解できる項目とそうでない項目を以下の通り明確化したうえで、後者における要求に対する解説を行いました。なお、一部の基準に対しては、解説に加えて、今後の提案も含んでいます。

セクション
タイトル
意図明確化の必要有無
001設計概念書(CONOPS)必要なし:航空局ガイドラインの内容で十分
005定義本文書で意図を記載及び提案を記載
100無人航空機に係る信号の監視と送信本文書で意図を記載
105無人航空機の安全な運用に必要な関連システム本文書で意図を記載
110ソフトウェア本文書で意図を記載
115サイバーセキュリティ本文書で意図を記載
120緊急時の対応計画必要なし:航空局ガイドラインの内容で十分
125議論保留:現状の日本の業界動向から議論先送り
130悪天候議論保留:現状の日本の業界動向から議論先送り
135重要な部品必要なし:航空局ガイドラインの内容で十分
140-1構造(a)必要なし:航空局ガイドラインの内容で十分
(b)必要なし:航空局ガイドラインの内容で十分
(c)議論保留:現状の日本の業界動向から議論先送り
(d)本文書で意図及び提案を記載
140-2灯火、表示等本文書で意図及び提案を記載
140-3自動操縦系統、カメラ等本文書で意図及び提案を記載
140-4危険物輸送必要なし:航空局ガイドラインの内容で十分
140-5飛行諸元の記録議論保留:現状の日本の業界動向から議論先送り
140-6ピストン発動機及び燃料系統議論保留:現状の日本の業界動向から議論先送り
200無人航空機飛行規程必要なし:航空局ガイドラインの内容で十分
205ICA必要なし:航空局ガイドラインの内容で十分
300耐空性及び信頼性(e)以外必要なし:航空局ガイドラインの内容で十分
(e)議論保留:現状の日本の業界動向から議論先送り
305起こり得る故障本文書で意図を記載
310能力及び機能必要なし:航空局ガイドラインの内容で十分
315疲労試験必要なし:航空局ガイドラインの内容で十分
320制限の検証必要なし:航空局ガイドラインの内容で十分

本件に関する問い合わせ先:
 東京大学大学院 工学系研究科 航空宇宙工学専攻 土屋研究室
 高橋、五十嵐
 nedo-reamo-tokyouniv-secretariat-group (at) g.ecc.u-tokyo.ac.jp

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